用語解説 あ-お

用語解説

用語解説 あ-お

アクセス許可

アクセス制御において、正当な利用者が制御されているオブジェクトにアクセスできるようにすること。

アクセス制御

どんなユーザーが、どんなオブジェクトに対して、どんな処理をできるのかをコントロールすること。ここでオブジェクトとは、システムやファイルを指す。処理には、読み、書き、実行の3種類が含まれる。例えば、ユーザーAに対してはサイト上のXというファイルを読み込んだり書き込んだりすることを許可する一方、ユーザーBに対してはファイルYの読み込みのみを許可するというような形で、アクセスをコントロールすることを指す。

アクセス制限

インターネットにおいて特定のサイトやサービスへのアクセスを制限すること。制限の考え方としてホワイトリスト方式、ブラックリスト方式がある。また、保護者による青少年のアクセスを制限するものとしてペアレンタルコントロールがある。

アセッサ

アセッサ(assessor)は「評価者」のこと。アセスとは英語で「評価する」(assess)を、アセスメント(assessment)は「評価」をそれぞれ意味する。デジタルコンテンツアセッサは、デジタルコンテンツの評価者という意味である。

暗号資産

暗号技術によってセキュリティ対策をした仮想資産のこと。仮想通貨とも呼ばれる。暗号理論に基づいて安全な取引を実現しようとするものであり、ブロックチェーンを利用したビットコインが代表例である。円やドル、ユーロなどの従来型の法定通貨は、各国の中央銀行やこれに相当する組織によって発行されることで信用が確保されているが、暗号通貨はこのような裏付けの形をとらない。

違法・有害情報

著作権侵害や名誉棄損などの法律に触れる情報や、青少年の健全な発達・育成を阻害する恐れのある情報の総称。書籍やテレビ番組、ウェブサイトなどコンテンツ全般を包含している。

インシデント(問題事由)

出来事、事件、事故などを指す。また、事故や事件に繋がりかねない軽微な出来事、異変などを指す場合もある。ネット上では「炎上」や「凸(突撃)」、「祭り」などの事例がある。

インターネット接続役務提供事業者

青少年インターネット環境整備法2条6項に定められた、インターネットへの接続を可能とする電気通信役務を提供する電気通信事業者のこと。いわゆるプロバイダを指す。

インターネットリテラシー

インターネットを正しく使いこなすための知識や技能のこと。例えば、総務省による「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」は、インターネットリテラシーの向上にはインターネット上の危険・脅威に対応するための能力が前提との考えの下、インターネット上のリスクに対処できる能力の指標として用いられている。

インタラクティブ性

相互に作用する、対話的な、双方向などの性質のこと。ソフトウェアやシステムが利用者の操作に対して即座に反応を返すような操作方式である場合などにインタラクティブ性があるという。

引用

自分の作品中に他者の著作物をそのまま取り入れる(引いて用いる)こと。以下の条件を満たす引用は、著作物等を例外的に無断利用できる。
・既に公表されている著作物であること
・「公正な慣行」に合致すること
・報道、批評、研究などのための「正当な範囲内」であること
・引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
・カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
・引用を行う「必然性」があること
・「出所の明示」が必要

写り込み

写真の撮影や動画の収録などで被写体以外の意図しない人や物、事象が背景などに写ること。

運営会社

インターネットの世界では、何らかのシステムや制度を設立・管理・運営している事業者のこと。単に「運営」とか、「事務局」「公式」と呼ぶ場合もある。利用者がメッセージ等の投稿を通じて情報発信ができるようなサービスの運営会社は、利用者間で意見の対立や相違が生じた場合、どちらの利用者の主張に沿うべきかをめぐって板挟み状態となることもある。

映画倫理機構

主として映画コンテンツを審査し、12歳、15歳、18歳などを区切りとするシステムによるレーティングを行っている団体。2009年に従来の映画倫理管理委員会が名称変更により映画倫理委員会となった。2017年には、一般社団法人映画倫理機構が設立され、同委員会の業務が引き継がれている。映倫という略称が用いられている。

エコーチェンバー

ソーシャルメディアを利用する際、自分と似た興味関心を持つユーザーをフォローしている状態において自分の意見を SNSで発信すると、自分と似た意見が返ってくるという状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象に例えたもの。同じような意見を見聞きし続けることによって、自分の意見が増幅・強化されることを指す。SNSやインターネット掲示板など「同じ趣味・思想の人と繋がることができる」場で起こりやすい。

エゴサーチ

インターネット上で自分の本名やハンドルネーム、運営しているサイト名などで検索する行為。個人情報の漏えいや誹謗中傷を受けているかを発見するために定期的に行うことが望ましい。

炎上

ネット上でとある事象をきっかけに急激に(ほとんどの場合ネガティブな意味での)注目を集めてしまう現象や状況を指す。近年はSNSにおける不適切な内容(文章・写真)の投稿などが契機となるケースが多い。注目を集めている側(SNSでの投稿者)からは「炎上」、注目している側(それ以外のユーザー)からは「祭り」という現象(○○炎上祭り)となる。

エンドツーエンド原理

「両端で」「端から端まで」という意味を持つ。インターネットにおいては、通信制御は両端のシステムが行い、経路上のシステムは単純な中継・転送のみを行う考え方を指す。

オプトアウト

広告メールなどの受取について事前に承諾するのではなく、送られてきた後に解除(拒否)することにより受取の意思表示をすること。迷惑メールを発生させる要因となったため、オプトインが原則となっている。

オプトイン

企業などが案内や広告メールを送信する際に、事前に受取を承諾した人にしか送信してはならないこと。迷惑メールを防止する手段として導入されている(オプトイン規制)。

オプトイン原則

個人情報の利用などに関して、対象者から明確に許諾を得ない限り、それを実施しないことを指す。