用語解説 た-と

用語解説

用語解説 た-と

タイムスタンプ

事象が生じた日時などを示す電子的な時刻証明書のこと。この情報を活用し、電子データの整合性や信頼性を確認する際に活用される。また、単にパソコンなどの電子機器上でファイルが記録された時刻のこともタイムスタンプと呼ばれる。

端末固有番号

携帯通信端末でウェブサイトを閲覧したときにサーバーに送信される識別子のこと。事業者によって名称や形式が異なる。

第三者機関

企業・組織などが責任説明を果たし、透明性を確保するために設置する合議制の組織のこと。インターネット上のコンテンツを対象とした第三者機関がインターネットコンテンツ審査監視機構(I-ROI)である。

チェーンメール

「すぐに他の人に知らせてください」という内容で転送を求める情報の拡散を目的としたメールのこと。虚偽・不確実情報・誹謗中傷の拡散につながるケースが多く、無視することが対処法の一つである。

知的財産権

特許権、実用新案権、育成者権、意匠権、著作権、商標権その他の知的財産に関して法令により定められた権利又は法律上保護される利益に係る権利のこと。
知的財産とは、発明、考案、植物の新品種、意匠、著作物その他の人間の創造的活動により生み出されるもの(発見又は解明がされた自然の法則又は現象であって、産業上の利用可能性があるものを含む)、商標、商号その他事業活動に用いられる商品又は役務を表示するもの及び営業秘密その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の情報をいう。

著作権

言語、音楽、絵画などの表現形式によって自らの思想・感情を表現した著作物を排他的に支配する財産的な権利のこと。大きく著作財産権と著作者人格権の2つに分けられる。

著作権者

著作権を有している者のこと。なお著作権は譲渡や相続の対象になるので、著作者と著作権者が常に一致するわけではない。

著作者人格権

著作者の人格的な利益を法律上で保護を図ること。以下のものがある。

・公表権(著作権法第18条) 未公表の著作物を公表するかどうか等を決定する権利

・氏名表示権(同19条) 著作物に著作者名を付すかどうか、付す場合に名義をどうするかを決定する権利

・同一性保持権(同20条) 著作物の内容や題号を著作者の意に反して改変されない権利

なお、これは著作者固有の権利として認められるものであり、他人に譲渡することができない(一身専属的な権利)。

著作物

著作者の権利によって保護される対象のこと。著作権法第 2 条では「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と定義されている。なお同 10 条には具体的な著作物が例示されているが、著作物はこれだけに限らず、定義にあてはまる条件(下記、a~d)をすべて満たすものは著作物である。
a.「思想又は感情」を
b.「創作的」に
c.「表現したもの」であって、
d.「文芸、学術、美術又は音楽の範囲」に属するもの

著作隣接権

著作物の創作者ではないが、それを伝える(実演、CD製作、放送局など)者に付与される権利のこと。
実演をする者を実演家といい、俳優、舞踊家、歌手、演奏家、指揮者、演出家などである。CDの製作者は、法律上はレコード製作
者といい「レコードに固定されている音を最初に固定した者」である。放送局は、法律上は放送事業者(テレビ局)と有線放送事業者(CATV、USEN等)である。

通信の秘密

誰もが安心してコミュニケーションが取れるように通信の内容だけでなく、誰と行っているなどを知られることなく通信ができる権利のこと。憲法第21条第2項にて、個人として生きていく上で必要不可欠な権利として保障している。

デジタルコンテンツ

文字や画像、音声などをデジタル形式で表現・記録したもの。コンテンツとは中身・内容のこと。デジタルとは、0と1の組み合わせによって表現された情報のことである。デジタルコンテンツはアナログコンテンツとは異なり複製が容易であり、また複製を繰り返しても劣化が起きないため著作権などの保護が重要になる。

デジタル・シティズンシップ

デジタル技術の利用を通じて、社会に積極的に関与し、参加する能力のこと。テクノロジーに関する倫理的・文化的・社会的問題を理解し、責任を持って、かつポジティブに安全な方法で積極的に活用することを目指す。オンライン消費者意識、オンライン情報とその情報源の批判的評価、インターネットのプライバシーとセキュリティの問題に関する知識なども求められる。また、他者の尊重、共感、民主主義や人権の尊重など、幅広い一般的な市民活動能力も修得しておく必要がある。

デジタルタトゥー

タトゥー除去の難しさを例えとして、インターネット上に書き込まれた情報は削除することが難しいということを表現した造語。

電凸

電話で関係者に問いただすこと。凸は突撃取材の略で、必ずしも法人の消費者対応の窓口ではない部署にも行われるケースがある。

特定サーバー

青少年インターネット環境整備法 2条11項に定められた、インターネットを利用した公衆による情報の閲覧の用に供されるサーバーのこと。いわゆるウェブサーバー全般を指す。

特定電気通信役務提供者

「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」2条3項に規定された、特定電気通信設備を用いて他人の通信を媒介し、その他特定電気通信設備を他人の通信の用に供するものをいう。いわゆるプロバイダだけでなく、掲示板などのサービス提供者も含まれる。

匿名加工情報

特定の個人を識別することができないように個人情報を加工し、当該個人情報を復元できないようにした情報のこと。2017年に改正された個人情報保護法により、一定のルールの下で、匿名化することにより本人の同意を得ることなく、事業者間におけるデータ取引やデータ連携を含むパーソナルデータとして利活用をすることが可能になった。

トロイの木馬

侵入するとそのコンピュータで活動はするものの、他のコンピュータには感染(自己複製)しないマルウェア。
実際には破壊的なプログラムであるにもかかわらず一見正規のアプリケーションやソフトウェアのように見えるなど、その意図をユーザーに誤解させ、ユーザーのコンピュータにバックドアを仕込み、悪意のある攻撃者にコマンドを与えたり、悪意のあるユーザーやプログラムがシステムにアクセスできるようにしたりする。その結果、機密情報や個人情報が盗まれることになる。

ドメイン

インターネットに接続されているコンピュータやネットワークを識別するために登録された名前のこと。DNS(Domain Name System)というサービスにより全世界において一元的に管理されている。インターネットでは、数字のIPアドレスによって互いを識別するが、人間には数字の羅列が取り扱いにくいため、それに紐づけて登録された文字列のドメインが使われる。