デジタルコンテンツアセッサ(DCA)資格とは

デジタルコンテンツアセッサ(Digital Contents Assessor:DCA)は、一般社団法人インターネットコンテンツ審査監視機構が運営する民間資格です。
アセッサ(Assessor)とは、アセスする(assess:評価する)人という意味です。デジタルコンテンツアセッサは、「デジタルコンテンツを評価する者」という意味となります。

DCA資格では、インターネット上の危険・脅威に対応しながら、インターネット上で受発信されるデジタルコンテンツを適切に評価することができる人材を認定します。
この資格制度では、資格取得者に対して、ICT分野の基礎的な技術的知識を有していることも要求しますが、デジタルコンテンツの社会的信頼性に関わる知識や能力を有していることを要求しています。すなわち、著作権法や個人情報保護法等の各種法令を遵守した情報の受発信をするための知識や能力、文章や画像という形で受発信されているデジタルコンテンツのうち、詐欺や虚偽を含むコンテンツを峻別するための知識や能力、SNS等で不適切な情報を発信してしまうリスクをコントロールするための知識や能力を有することを要求しています。

情報処理推進機構(IPA)が運営するICT資格などでは、主にICTの技術的信頼性(通信の安定性や堅牢なセキュリティ等)の確保に関する知識が問われますが、DCA資格は、ICTの社会的信頼性に焦点を合わせているところに特徴があります。
DCA資格では、こうした知識や能力を「コンピテンシー」と呼んでいます。DCA資格は35のコンピテンシー項目を網羅した資格であり、総務省が策定した「青少年のインターネットリテラシーに関する指標」に準拠しつつ、ひろく社会人に必要とされる知識や能力を加味して策定されています。

DCAには1級から3級まであり、1級が最上位となります。
3級は、主にユーザーという個人のレベルで、デジタルコンテンツを適切に評価できる者を想定して認定します。
2級は、企業等の組織においてデジタルコンテンツを受発信する立場にあるサーバーの管理者等が、組織のレベルで、デジタルコンテンツを適切に評価できる者を想定して認定します。
1級は、より広く、社会的な視点から、DCA2級やDCA3級に該当する人材を育成・指導したり、デジタルコンテンツの社会的信頼性の醸成のために社会の中で主導的役割を果たしたりする者を想定して認定します。

※DCA3級・2級については、大学や専門学校等の教育機関で実施される正課の授業や課外講座を通じた「科目認定」の枠組みも用意しています。
詳細は、当機構のウェブサイトでお問合せください。

本デジタル教材について

本デジタル教材は、DCA2級資格に相当するコンピテンシーに関わる教材です。
本教材は無料でご利用いただけますが、DCA2級資格を取得する場合には、所定の受験料・認定料の納入と、DCA2級資格試験(対面式で所定の試験会場にて実施)の受験・合格が必要です。
本教材は、社会人の方々を主な対象として、DCA2級資格試験の取得に必要な学習の手引きと、DCA2級資格試験の「模擬試験」をオンライン上で受験できる機会を提供するものとなっています。