《 ソーシャルメディア時代のメディア情報リテラシー 》 ◆偽・誤情報が拡散する背景
§ 「口コミ」によるシェア
ソーシャルメディアのアルゴリズムに影響を与えるものの1つが、ユーザーによる「シェア」である。そのユーザーがほかのフォロワーに対して情報を共有していくというだけでなく、各プラットフォームはシェアが多い情報を「人気が高い」と判断して、より多くの人に届けようとするアルゴリズムを持っている。
ここで見落としがちなことがある。JFCとGLOCOMの2万人調査によると、情報の拡散経路として最も多かったのは「SNSでのシェア」(27%)ではなく、「家族・友人・知人などに直接の会話で共有」(48.1%)だった。
「フェイクニュース」というと、新聞やテレビやネットなどの「ニュース」だけが問題のように感じるが、実は知人との「口コミ」が拡散経路になっている。だからこそ、あらゆる「情報」に関して吟味する姿勢が重要である。
