《 インターネットでのコンテンツ利用の注意 》 ◆著作権とは § サーバー管理者が著作権侵害の責任を問われる場合
+ 詳説(TVブレイク事件)
また、動画投稿・共有サイト上で、JASRAC* が管理する音楽著作物を含む動画ファイルがユーザーによって投稿され、同動画投稿・共有サイト上で公衆送信されていた事案** について、サーバー管理者は、「本件サービスを提供し、それにより経済的利益を得るために、その支配管理する本件サイトにおいて、ユーザの複製行為を誘引し、実際に本件サーバに・・・(著作権)を侵害する動画が多数投稿されることを認識しながら、侵害防止措置を講じることなくこれを容認し、蔵置する行為は、ユーザーによる複製行為を利用して、自ら複製行為を行ったと評価」しうるとして、著作権侵害の責任を認めている。この事案においては、結局、サービス事業者が著作権侵害の主体と判断されたために、プロバイダ責任制限法においても、免責の例外たる「発信者」*** に該当するとして、同法による免責も認められなかった。
* 一般社団法人日本音楽著作権協会
** TVブレイク事件(知財高判平22・9・8判時2115号103頁)
*** プロバイダ責任制限法3条1項但書参照