§ レイティング作業

《 有害情報コントロールの実務 》 ◆I-ROIが推奨するデジタルコンテンツのセルフレイティングの実務

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§ レイティング作業

 ラべリングを実施してそのコンテンツには有害成分が含まれていると判定された場合、それぞれのカテゴリごとに、有害成分の強度を判定する。これが「レイティング」である。

 例では、「ヌード等」カテゴリの「裸体」と「性器など特定部分」のサブカテゴリに「有」のチェックがあるので、これら二つについてレイティングを行う。あくまでも、「有」のチェックがあるものに対してのみ、レイティングを実施する。

 図のように、「ヌード等」の有害成分カテゴリでは、「全年齢にふさわしいコンテンツ」の基準として、「日常生活に見られる程度の露出または当該の描写を含まない」と指定されている。これに対して、「12歳以上にふさわしいコンテンツ」では、「描写が抑制されており、性欲を興奮させず、または刺激的でない」として、有害成分の表現を容認する幅が多少広がっている。以下、「15歳以上」、「18歳以上」の年齢区分で、順に表現の容認の幅が広がっている。

 ここで取り上げた入浴シーンの例では、女性はタオルで胸から下を隠しており、ポーズ等をとっているわけでもないことから、一般的な判断として、「日常生活に見られる程度の露出」に該当するものと考えて問題ないと思われる。したがって、「裸体」、「性器など特定部分」については、「全年齢にふさわしい」というレイティングとなる。

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