《 有害情報コントロールの実務 》 ◆有害情報コントロールの仕組み § レイティング
+ 詳説(レイティング)
セルフレイティングかサードパーティレイティングかに拘わらず、レイティング、特にインターネットでのレイティングでは以下のような問題点がある。
まず、コンテンツの内容の変更が容易であるという点である。これまでは有体物に情報を固定させる必要があったため(例えば、書籍なら紙にインクを使って印刷する)、評価後の内容の変更は難しかったが、インターネットでは情報を有体物に固定する必要がないため、評価後にコンテンツの内容をより過激なものに変更することが容易になったのである。
次に、インタラクティブ性(双方向性)である。例えば、オンラインゲームで、何らかの状況下において、何かが契機(トリガー)となってイベントが発生するような場合、評価者がその全ての分岐をたどって一つひとつのコンテンツを確かめていくということは、事実上不可能である。