§ レイティング

《 有害情報コントロールの実務 》 ◆有害情報コントロールの仕組み

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§ レイティング

 レイティングとは、対象となるコンテンツに、どのような有害情報が含まれているかについて、一定の基準に基づいて段階的な評価を行うことである。レイティングによって、情報発信者は対象者にふさわしい情報を発信することができ、情報利用者は自己に適切な情報を選別しやすくなる。 一般的にレイティングで最も馴染み深いのは年齢レイティングであり、インターネットの登場以前から、主に映画やビデオ、成人向け書籍の販売などで用いられてきた。18歳以下禁止のように、一定の年齢に達していない者にコンテンツを提供しないという意味で、レイティングには流通をコントロールする効果がある。

 レイティングには、セルフレイティングサードパーティレイティング(第三者レイティング)とがある。セルフレイティングとは、情報発信者が自己の管理するコンテンツに対して、自らレイティングを行うことである。セルフレイティングのメリットは、情報提供者の表現の自由を最大限に尊重できる点である。 サードパーティレイティングとは、情報発信者以外の第三者が情報発信者のコンテンツに対して、レイティングを行うことである。ただし、サードパーティレイティングであっても、レイティングを行う第三者の価値判断が入り込む可能性があり、恣意性や透明性の面で問題が生じる可能性は排除しきれない。

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