《 有害情報コントロールの実務 》 ◆I-ROIが推奨するデジタルコンテンツのセルフレイティングの実務
§ レイティングの対象
レイティングの対象となるのは、特定のURLとその配下のコンテンツである。
インターネットのコンテンツはハイパーリンクによって外部サイトと連携されることが珍しくないが、ユーザーからすれば知らないうちに別のサイトへリンクされてしまうというのは問題である。特に、リンク先が有害情報のコントロールを行っていないサイトであった場合には、自社のサイトの健全性維持を実施する意味がない。
そこで、I-ROIでは、どこまでが自社が管理するコンテンツであるか、責任範囲を明確にし、それがユーザーに分かるようにすることを推奨している。
インターネットのコンテンツは固定的ではなく、ダイナミックに生成される場合がある。その場合のコンテンツは時々刻々と変化するので、ある時点で表示された状態を取り出してレイティングを行うことはあまり意味がない。I-ROIでは、そうしたダイナミックなコンテンツについては、管理規則や受け入れ規則の有無、サイト運用状況などを確認することを要求している。例えば、バナー広告のエリアに製品広告が自動挿入されるようなサイトでは、広告の表現が適切な年齢区分を意識して管理・運用されているかという管理面でのコントロールを要求している。