《 有害情報コントロールの実務 》 ◆I-ROIが推奨するデジタルコンテンツのセルフレイティングの実務
§ レイティングの実施者
インターネットのコンテンツは、本来はどの年齢区分のユーザーに向けてデザインされたものか、発信側が意識して制作する必要があるが、残念ながら、多くのコンテンツはそうした意識なしに制作され発信されているのが実情である。
さらに、コンテンツの有害成分に対する認容度は、制作者とユーザーで異なることは珍しくない。もちろん、一口にユーザーと言っても、年齢や性別などでも互いに異なると考えられる。そこで、コンテンツ制作者以外の視点から有害性の判断を行う必要がある。その判断にあたっては、ソフトウェア業界で実施されている既存の自主規制の基準や社会の動向等を参考にしつつ、できるだけ客観的かつ公平に、コンテンツの表現における有害成分の強度を評価するよう努めなければならない。