◆I-ROIが推奨するデジタルコンテンツのセルフレイティングの実務

《 有害情報コントロールの実務 》

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◆I-ROIが推奨するデジタルコンテンツのセルフレイティングの実務

 すでに述べたとおり、青少年インターネット環境整備法では、青少年の健全な成長を著しく阻害すると想定される情報のことを「青少年有害情報」と呼称している。しかし、違法情報に比べて有害情報は明確な法的基準が存在せず、その内容については例示されるのみにとどまり、具体的な定義はなされていない。

 そこで、I-ROIでは、この青少年有害情報の有害成分を取り上げ、「ヌード等」、「セックス」、「暴力・残虐」、「犯罪誘引行為」、「麻薬等」、「非行・反道徳的行為」、「成人向け情報」、「他者に対する差別表現」、「権利侵害行為等」の9カテゴリに分類した。また、青少年の心身の成長の度合いに鑑みて、それにふさわしい表現のレベルとして「年齢区分」を設けた。

 以上がI-ROIが推奨するデジタルコンテンツのセルフレイティングの概要であるが、具体的に有害成分を抽出して特定の「年齢区分」に判定していく作業は、添付資料のような「セルフレイティングチェックシート」を用いて行う。紙幅の都合上、本書に添付されたセルフレイティングチェックシートは、I-ROIおよびI-ROI会員の企業等が実際に使用しているものを簡略化したものであるが、以下、本節ではこのセルフレイティングチェックシートを基にして、I-ROIが推奨するデジタルコンテンツのセルフレイティングの作業を概説することとする。

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