◆違法・有害情報のリスク

《 有害情報コントロールの実務 》 

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◆違法・有害情報のリスク

 特定サーバー管理者が違法・有害情報を放置した場合、法的・社会的責任を問われる可能性がある。特に殺人予告など、社会的に大きな問題となるような情報が掲載されると、アクセスが集中し、サーバーをはじめとするインターネットサービスを提供するための周辺機器に大きな負荷がかかり、自社のサービス提供にも深刻な影響を及ぼす危険性もある。また、特定サーバー管理者が違法・有害情報と判断して削除した場合にも、表現の自由を侵害したとして責任を問われる可能性もある。

 さらに、殺人予告などが掲載された場合には社会問題となり、多くのユーザーがアクセスし、サーバーなどの負荷が深刻になる場合もある。これらのリスクを踏まえ、事業者が新しくサービスを立ち上げるときには、必ず監視可能なバックヤードの監視ツールや通報機能の設置、体制などをはじめから考慮し、監視、書き込みのチェックなどができる仕組みを合わせて作っていくことが望まれる* 。

* 青少年インターネット環境の整備等に関する検討会(2015)「青少年インターネット環境の整備等に関する検討会報告書」(http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/kentokai/pdf/houkokusyo.pdf)(access:2015年7月17日)

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