§ チェリーピッキング

《 ソーシャルメディア時代のメディア情報リテラシー 》 ◆誤りを事実と受け止める理由

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§ チェリーピッキング

 確証バイアスは、意識的な行動にも影響を与える。頭に自然と残った情報に基づき、今度は自分で意識的に自分に都合の良い情報を集めてくる、いわゆる「チェリーピッキング」である、情報のつまみ食いによって偏りが強化される。

 「この情報は気に食わない。間違えているに違いない。間違えている証拠を集めよう」というような行動は、まさに確証バイアスの影響とチェリーピッキングの実践である。これは情報の検証=ファクトチェックとは言えない

 自分の考えに近いものを受け止めがちな確証バイアスの存在を考えると、自分が「そうに違いない」と思った情報も、そうではない情報と同様にファクトチェックする必要がある。その際にチェリーピッキングするのではなく、広い視点から集めてこそ客観的な検証が可能である。

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