《 有害情報コントロールの実務 》 ◆違法・有害情報のリスク
§ 書込み型コンテンツにおけるリスク
不特定多数のユーザーからの書込みが可能なコミュニティ機能を有するSNSなどのコミュニティサイトでは、常時、違法・有害情報が発信されている可能性がある。特に規模の大きなコミュニティサイトでは、すべての書込みを管理してチェックすることは事実上不可能なので、違法・有害情報が発信されてから、特定サーバー管理者がその情報を確認して、対応を行うまでの間にタイムラグが発生し、その間、その違法・有害情報に多くのユーザーがアクセスできることになる。そのため、早期の発見と、そもそもそのような情報発信が行われないようにする対策を講じることが重要となる。
また、個人のプライバシーに関わる情報についても注意が必要である。明らかに他者のプライバシーを侵害している場合は違法情報として対応することになるが、明確に個人を特定しているわけではないが、周辺情報を勘案すると特定の人物と推定可能な情報が発信された場合も、プライバシー保護の観点から問題となる。