《 ソーシャルメディアのリスク対策 》 ◆ソーシャルメディアのインシデントの実態
§ なりすまし
ソーシャルメディアは容易にアカウントが作成できるため、他者になりすましたアカウントを無断で作成するということが容易に行える。本人には無断で、本人であると偽って運用するのが「なりすまし」である。似たような運用に「非公認」があるが、こちらは本人でないことを公表して運用するものである。
なりすましには、害意を持ったものと善意によるものが存在している。害意あるなりすましは、なりすまされた者の悪評を立てるために行われるものであるが、善意によるなりすましは、対象がソーシャルメディアのアカウントを開設していないため代わりに開設したといった動機で行われる。
害意あるなりすましが多いのは、経営者、タレント、学者などで、とくにインターネット選挙運動が解禁になってからは政治家のなりすましがツイッター、フェイスブックなどに横行しており、差別発言など本人のレピュテーションを低下させる発言を行った。