《 データサイエンス基礎 》 ◆検定と有意水準
§ 有意水準とは
有意水準とは、帰無仮説を棄却するかどうかを判断する基準となる値のことである。通常は5%(0.05)や1%(0.01)といった値が使われる。*
有意水準は、帰無仮説が正しいと仮定したときに、実際に得られたデータもその通りになる確率がどの程度低ければ帰無仮説を棄却して良いか、の判断基準である。
・例:有意水準を5%に設定した場合は、「帰無仮説が正しくなるようなデータが得られる確率が5%未満でならば、帰無仮説はめったに起こらないこと判断して棄却する」となる。
* めったに起こらないことの確率を1%や5%にしているのは、実用的な観点でリスクとのバランスからの慣例である。なお、5%はビジネス分野で一般的に使用され、1%は医療や工学など誤って判定すると影響が大きい分野で使用される。