《 デジタルコンテンツアセッサのリスクマネジメント業務 》 ◆リスクマネジメントの基礎
§ リスクマネジメントとは何か
リスクマネジメントとは、標準規格によると「リスクについて、組織を指揮統制するための調整された活動」と定義されている。しかし、多くの企業組織で実務上実行されているリスクマネジメントは、必ずしも標準的なやり方に則ったものとは言えないことも多い。よく見受けられるのは、あらかじめリスクを分析してその管理策を練るということをしないままに、現実化したリスクに対して場当り的にアクションを起こすのみにとどまっているというケースである。そこで、DCAが自組織の体系的なインターネットのリスクマネジメントを新たに導入・実施する必要が出てくることも考えられる。そのような場合には、標準規格に照らしたプロセスを設計することがのぞましいと考えられる。なぜなら、標準規格は、異なる業種・業態においても標準的に導入・実施することがある程度念頭に置かれて設計されているものなので、多くの企業組織において効果的なリスクの運用管理に資すると考えらえるからである。また、全くの白紙の状態から新規にリスクマネジメントのプロセスを構築していくよりは、すでにそれぞれの企業組織が実施しているリスクマネジメントを連携させる形で、標準規格に基づくプロセスを構築していくほうが容易であると考えられる。