《 iコンプライアンスの運用管理・体制整備の実務 》 ◆標準的な業務管理手法に則ったiコンプライアンスプログラムの実施
§ 標準的な業務管理手法(PDCAサイクル)とは
PDCAサイクルとは、品質管理や生産管理などの管理業務を円滑に進めるために提唱されたフレームワークである。多くの企業・組織で用いられており、いわば標準的な業務管理手法と言っても過言ではなかろう。 Plan(計画)、 Do(実行)、 Check(評価)、 Act(改善)を常に繰り返し続けることによって、継続的に業務を改善しようとする手法である。なお、「PDCA」というイニシャルは、本書がテーマとするデジタルコンテンツアセッサのイニシャルである「DCA(Digital Contents Assessor)」と似ているが、イニシャル化して省略する前の英単語を見れば明らかなとおり、直接的な関連はない。