§ 公序良俗に反する情報

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§ 公序良俗に反する情報

 

 自殺の誘引をする投稿、人の遺体等の画像等、また違法行為の一般的請負などに関する情報は、一般人であれば、閲覧することを望まない情報であり、また、その流通が公序又は善良な風俗の見地からして望ましくない情報である。しかし、違法ではない以上、そのような情報の発信や受信が禁じられているとは言えず、サーバー管理者等が勝手に削除等をした場合、法的責任が発生しないとはいえない。

 とはいえ、サーバー管理者や情報の媒介者であるプロバイダーとしてはこのような情報の流通を認めたくないであろう。そこで、実際上は、ユーザーとの契約において、このような公序良俗に反する情報の投稿を禁止行為とし、このような禁止対象たる情報が投稿された場合、管理者の判断において削除できる旨の規定を設けることが行われている。このような規定に基づいた削除等であれば、ユーザーとの合意による対応として、法的責任を負わない形で対応が可能である*。

* 電気通信事業者協会、テレコムサービス協会、日本インターネットプロバイダ協会、日本ケーブルテレビ連盟(2014)「違法・有害情報への対応等に関する契約約款モデル条項」2014年。(http://www.telesa.or.jp/wp-content/uploads/consortium/illegal_info/pdf/The_contract_article_model_Ver10.pdf)等参照。

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