《 有害情報コントロールの実務 》 ◆表現型コンテンツの具体的な対策
§ 関係事業者による啓発活動の具体策(インターネットリテラシーの向上と教材提供)
特定サーバー管理者の業務としては、ユーザーが情報発信者としてどのようなリスクであるのか、どのようなことが禁止されているのかなど、インターネットを適切に利用する能力を身につける機会を創出していくことが、長期的な視点からは重要である。なぜなら、自己責任が前提となるインターネットの中で、情報発信者としてのリスクを啓蒙することで、未然に違法・有害情報の発信を予防することにつながる可能性があるからである。また、違法・有害情報の発信だけでなく、被害の予防にも効果が期待できるので、青少年に限らず、ユーザーのインターネットリテラシー向上は健全なサービスの運営につながる可能性がある。そのため、ウェブサイト上でリテラシー教材を提供したり、自社で教材を提供しない場合も関係機関の開発した教材へのリンクを用意したりすることが重要である。