《 データサイエンス基礎 》 ◆検定と有意水準
§ 結果の解釈
p値と有意水準を比較して、以下のように帰無仮説を棄却するかどうかを判断する。
・p値≦有意水準の場合:帰無仮説を棄却し、対立仮説を支持する。
・p値>有意水準の場合:帰無仮説を棄却せず、対立仮説を支持できない。
例えば、有意水準を5%に設定して計算されたp値が3%であれば、p値(3%)は有意水準(5%)より小さいため、帰無仮説を棄却する。これは、統計的に有意な(偶然では説明できないほど明確な)差がある、と判断できることを意味する。
・例:新しい薬Aと従来の薬Bの効果を比較した結果、薬Aの方が高い効果を示しそのp値が2%だったとする。有意水準を5%とすると、p値(2%)は有意水準(5%)より小さいため、薬Aは薬Bよりも効果が高いことが統計的に有意に示されたことになる。つまり、この差は偶然ではなく実際に薬Aの方が効果的であった、と判断できるわけである。